3度目の換羽

 

H11.8.31

 

今度の換羽は、丸2ヶ月(7〜8月)もかかり、とっても長かった。

その間かごから出るのを嫌がり、鳴くのもチイチイとだけ。

換羽の時は、体力を消耗するので、わかっているのだけど寂しい。

PICOの元気がないと、こちらまでしょんぼりとしてしまう。

家の中が活気づかない。

抜け落ちた羽根を集めておいたら、缶いっぱいになった。

1cmぐらいのちっちゃなものや、

5cmぐらいの長い尾羽根もある。

身体全体が抜け替わり、太くたくましい羽根になるんだね。

秋になったらまたママと遊ぼうね。

早く元気な声を聞かせてね。

 

H11.9.3

 

やっと長い長い換羽が終わり、またPICOが元気良く鳴き始めた。

今まで甘えられなかった分を取り返すかのように、甘えてくる。

通りすぎて行く時は、わざわざ自分の存在をアピールするかのように、

私の顔や頭にタッチするのだが、

羽根が顔の前をかすめる時、バサバサバサっと、ものすごく風がくる。

PICO、ますますたくましくかっこ良くなったね。

 

H11.9.10

 

口でチューチューという音を出したり、くちぶえを吹いたりすると、

顔の上に乗ってきて羽根を広げ、

トウルルルルルル〜という

今まで聞いたことのない美しい優しい声を出した。

最後は尾羽根をピーンと上に向け、しゃちほこのような形になる。

PICOをずっと見ていても全然飽きない。

毎日新しい発見がある。

頭や背中を撫でても、じっとするようになった。

おねんねの時、ベッドに連れて行くまでの間、

両手で抱っこしていけるようにもなった。

ちょっとイヤイヤをするけれど、私の服の胸元にしがみつく。

箱のPICO用特製ベッドにそっと置くと、

キューキューキューと、昼間は出さない甘え声で鳴く。

ぐっすりおやすみ。また明日遊ぼうね。

 

H11.10.14

外出している時、携帯が鳴った。PICOの様子がおかしいとのこと。

餌をあまり食べず、鳴かないし、飛ばない。

いつもなら指を向けると、お口をあ〜とあけるのだが、

反応もないらしい。

おなかにまた何かを詰まらせたのだろうか。

スポイドでオリーブオイルを飲ませるように指示したが、

心配でいてもたってもいられない。

どうしたんだろう。

電車で帰る間にPICOがどうかなってしまわないだろうか、

とばかり考えていた。

いや、PICOは運の強い子だから絶対大丈夫。

もう少し詳しく聞くと、夫が遊んでいたら、

逃げようとして三面鏡にぶつかって落っこちたらしい。

脳しんとうでも起こしたのだろうか。

ぐったりとして目を閉じていると聞くと、胸が張り裂けそうになった。

大急ぎで家に帰ると、少しましになっていたようだが、

まだあまり鳴かないという。

PICO、ママ帰って来たよ。大変だったね、よしよし。

ほおずりをしてごはん粒を食べさせると、少し反応した。

しばらく安静にして、じっとPICOを見つめていると、

ピールン!と元気良く鳴いた。

羽根をバタバタさせて、僕もう大丈夫だよ、というように飛んだ。

よかった。無理しなくていいからね。

新しい小松菜も買って来たよ。お水も替えようね。

さっそく、顔をつけて、少しだけ水浴びを始めた。

三面鏡にぶつかったショックは癒されたのだろうか?

鏡の向こうの敵にやられた精神的なショックの方が

大きかったのかもしれない。

夫がいくら介抱しても元気を出さなかったのだが、

やはり女性の母性というのは、偉大なのか、

私が帰って来ると、とたんに元気が出たようだ。

抱きしめて一晩中、添い寝をしてあげたい気持ちになる。

 

 

H11.10.15

朝起こすと、もこもこの身体に、

朝の第一声、ピコッ!から始まるいつものPICOだった。

ふだんは、まず運動してから食事なのだが、

元気良くかごまで飛んで行き、きょうは餌をよく食べる。

きのうあまり食べなかったので、おなかがぺこぺこなのだろう。

食べっぷりを見ていると、もう大丈夫。

良かったね、PICO。

PICOにもしものことがあったら、なんて考えたくもない。

カナリアの寿命は、10〜15年らしいけど、

100年生きているというオウムがいたので、50年は生きて欲しい。

そして、PICOとママは同じお墓に入るの。

 

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