スカーレットとメラニー
華やかなスカーレット。
女なら誰もが憧れる。
自分と重ねて、ラストシーンに涙する。
男どもを振り回し、力強く生きていくその姿は、
南部の太陽だってかすんでしまう。
誰だって、私を見るのよ。
美しいスカーレット。
ただひとり、愛する人の瞳にあなたは映っていなかった。
あなたは、彼を愛していたの?
背を向ける彼にあなたは、とても悔しかったのね。
おとなしく、控えめなメラニー。
なぜ?
彼はなぜ、メラニーを選んだの?
この私を愛しているのに。
愚かなスカーレット。
あなたの激しさは時として、人を傷つける。
本当の愛にも気付かず、
あなたに振り回されたのは、あなた自身なの。
メラニーを失った、あなたの愛する彼は、
魂を抜かれてしまったよう。
あなたでは代わりになれない。
広い大地の心を持つのは、あなたではなく、メラニー。
あなたのすべてを許したのは、メラニーだったのよ。