Chapter 3

Lulu の死

 

みなさんこんにちは。PICOです。今日はつらいお知らせです。
実は僕のお嫁さんのLulu(5歳)が、
2002年4月4日に天使になってしまったんだ…。
ママはショックで、この一ヶ月は泣いてばかりいたよ。
Luluはお茶目でよく鳴いて、とてもにぎやかな子だったので、
突然灯が消えたみたいなんだ。
とっても悲しいよ…。心は涙でいっぱい。
Luluがいたカゴを見る度に、
楽しく過ごした毎日を思い出して、ますます悲しくなる。
そしてママと一緒にLuluの写真やビデオばかり見てるんだ。
もっともっとやさしくしてあげれば良かったと後悔ばかり。
いつかLuluと一緒に海を見ようと約束してたのに。
そしてとびきり綺麗なウエディングドレスを着せてあげたかった。
たったの2年しか一緒にいられなかったけど、
僕はLuluが大好きだったんだよ。

Lulu

でもね、もう姿は見えないけれど、
Luluは確かにいるよ。僕のとなりにいつも・・・。
僕は、いつも話しかけてるんだ。するとなぜか、Luluの声が聞こえてくる。

励ましのメッセージを下さった皆さん、どうもありがとうございます。
たくさんの方に愛されていて、Luluは幸せだったんだね。
悲しいけど、寂しいけど、僕は頑張るよ。
絶対長生きするからね、Luluのぶんまで。 (by Pico)

 

下の画像はクリックすると大きくなります。

Luluはとても元気でおてんばな女の子だったんだ。カゴの側面につかまりながら僕が止まり木にいても自在に飛び越えて、すごいジャンプ力にちょっと圧倒されたよ。後ろには巣が写っているけど、この時は遊び場になっていてヒナはいないよ。Luluはその時にならないと巣づくりはしないんだ。でもはじめると、たった1日で完成させちゃうんだよ。あまりの手際の良さにびっくりしてしちまった。でも僕達の間に赤ちゃんはできなかったんだ。とても悔やまれるね。

この写真は雪が降った2001年の2月。大阪だと滅多に降らないので珍しくて、二人でしばらくみとれていたんだ。しばらくするとどんどんあたりが白くなって、Luluがとても驚いていた。元々僕達の祖先はカナリー諸島出身だから、雪なんて見た事ないよね。Luluは天国にいったら、たぶんこの日の雪のことを、みんなにお話ししていると思う。暗く写っているけど、僕にとってはとっても思い出深い1枚なんだ。でもLuluの首の毛が抜けはじめているので可哀想だった。
Luluは頭も良くて、ウチに来てからたったの1ヶ月で手乗りになったんだ。僕は怖くてなかなかだったのに凄いよ。指は安定が悪いので、いつも腕に乗せてもらっていたんだ。Luluもママの腕がお気に入りで、時々青菜とかを手から食べさせてもらった。その時はちょっとケンカしたけどね。僕の方が先だ!っていったら、Lulu、ちょっと悲しそうな顔をしていた。あの時、Luluに先に食べさせてあげれば良かった。

Luluはママの頭に直接飛んでいって、ママの髪の毛をついばむんだ。それだけではなくて、髪の毛を引き抜こうとするんだよ。髪の毛をどうするの?ってLuluに聞いたら、巣づくりに使うんだって。ちゃっかりしてるなぁ。でもママの頭は僕の居場所だったから、ちょっぴりやきもちを焼いたよ。でもそれも僕のわがまま。今となれば何でもLuluに優先的にさせてあげれば良かったと思う。レディファーストって言うもんね。男は我慢が大切だ。

病気になってしまったLulu。首のまわりの毛が抜け始めて、ママが気付いて病院にも何度か行ったんだ。でも何の病気かわからなくて、お薬を飲んだけど全然きかなくて、どんどん羽根が抜けていった。時々写真みたいに止まり木でぺっちゃんこになって休んでいた。お腹の調子も悪くてつらそうにしていた。横で見ていた僕はとても可哀想だったよ。でも僕には何もしてあげられない。ママもパパも、Luluに精一杯のことをしていた。僕はLuluの話し相手ばかりしていたんだ。Luluは前のおうちでの思い出話しなんか、イキイキと話していた。でもLuluは飛ぶ事さえできなくなって、止まり木に止まる時に下に落ちたりした。僕も見ていてとてもつらかった。 2002年1月に、Luluは止まり木から落ちて自分で上がれなくなったんだ。足がマヒして、意識もなくなりかけた。ぐったりとしたLulu。でもママとパパが流動食などを作って、専用のベッドに寝かせて1週間以上もの間治療したんだ。上の写真は命の危機を乗り越えて、元気になってきたLuluです。左足がマヒするのは、僕には難しいけど、エストロゲンの過剰分泌が原因だってママが言ってた。発情しすぎたのが原因かも。でもそれだけではなく、もっと根本的な病気があるみたい。この後Luluの脚は奇跡的に回復して、止まり木に止まれるようになった。羽根も生えて来た。そして生まれてはじめて屋外で遊んだよ。Chapter 2の写真がそれ。まだ見ていない人はぜひ見てね。

 

ママが左手にはがきを持っているでしょ。このはがきはこのページで知り合った女性からいただいたもの。描かれていた絵と実際のママが着ていた洋服が全く同じだったので、イラストと同じポーズの写真をとったんだ。なんとなく不思議。ママの顔はお面をかぶっているけどほんとはとっても美人なんだ(こう言っておかないとママが怒るからね。内緒だよ)。 この頃のLuluは元気だった。楽しい毎日だったよ。

 

Luluの病気について

2001年1月頃に、羽根の一部が黒ずんできて、
だんだんとそこから羽根が抜けるという病気を発症しました。
何度か獣医に診てもらったのですが、原因がわからないとのこと、
取りあえずは処方されたビタミンEの薬などをもらい飲ませましたが、
効果は全くありませんでした。

カルシウムやビタミン、ミネラル類を強化したり、
新鮮で清潔な青菜を毎日欠かさず沢山食べさせたり、
栄養には特に気を使いました。何とか2001年12月までの1年近くの間、
一進一退を繰り返しながらも元気にすごしていました。

たとえ羽根が全部抜けたって、
どんな姿になっても生きていてくれればいい。
私の命が10年短くなってもいいから、
Luluの寿命を伸ばしてあげたいというのが私の願いでした。

しかし、病気発症からちょうど1年後の2002年1月、
Luluが突然止まり木から落ち、何度止まり木に戻しても
バランスを崩して落ちてしまう状態になりました。

カゴの中での生活は到底無理ということで、
暖かい部屋で、別の箱の中にエサを置いて、
しばらく様子を見ていました。

容態が急変したのはその日の夕方でした。
身体全体で呼吸し、脚は伸ばしたままで力が抜けていて、
目を半分以上閉じてぐったりとしていました。明らかに体温も下がっていました。
獣医志望だったダンナは呼吸に耳を傾けていましたが、一瞬呼吸が止まったようでした。
ダンナが「ルル!ルル!しっかりしろ!ルル!」 と大声で叫び
ショックを与えると、Luluは、ハッとして閉じていた瞳を開けました。
死の淵から呼び戻したのかもしれません。

その瞬間から我が家は救急病院のような状態。
体力の消耗が激しそうなので、砂糖水を飲ませ、
流動食をつくって無理矢理口に押し込みました。

とにかく(30度ぐらい)暖めて、暖かい毛布の中でしばらく寝かせました。
痛いのか、時々暴れることもあり夜中にハアハアハアと苦しそうな声が聞こえるので、 
手の平の上に乗せ砂糖水を飲ませたり…。その夜はほとんど眠れませんでした。

翌日、少し良くなってきたので、栄養価の高いものをと、
特製の流動食を作ってLuluの口に入れて無理矢理食べさせました。
何か口にする度に少しずつ元気になっていくのがわかりました。

その日以降、Luluはだんだんと注射器からエサを食べることに慣れてきて、
流動食を食べるのを楽しみにしていました。
しかし普通のエサをまだ自分でついばむことすらできず、
流動食と砂糖水だけの日々が約1週間続きました。

10日後、次第によくなってきて、底が平坦なカゴに移して、
ようやく普段のエサが食べられるようになりました。
脚力も回復させなければならないので、
無理にでも低い止まり木に止まらせました。

そして日に日に回復し2月には以前と同じように止まり木を
移ることもできるようになり、羽根も少し生え始めて、
二人とも一安心していました。元気になったLuluをいつか外に連れて行って、
自然の中で思いっきり遊ばせたい、ピクニックに連れて行きたい…
そんなことをダンナと話していました。

3月、Luluはとても良く鳴いて元気一杯なので、
近くの河原へPico と Luluを連れて行くことにしました。
この時の写真はChapter 2 で公開しています。
病み上がりのLuluはひとまわり小さくなったように見えました。
でも、空や遠くを眺めたりして、思いにふけっているようでした。
病気に打ち勝って、再び青い空、光を見る事ができ、
感激していたのかもしれません。

しかし4月4日になって突然容態が悪化しました。
また以前と同じようになり、同様に看病しましたが、
今度はそのまま息をひきとりました。
とても可哀想な最後で、ダンナと二人で泣きました。

子を失った母の気持ちとはこういうものなのか… と実感しました。 
号泣するということを初めて体験したのです…。   
一羽の小さなカナリアの、存在の大きさにただ驚くばかりです。

今思えば、最後にもう一度青い空を見るために、
Pico とふたりで最高の思い出を作るために
良くなったのかもしれません。
人間でも一度病気になって命の危機に立たされ、その後手術によって回復し、
まるで生命が、花火のように美しく輝くということはよくあると思います。
Luluの命は最後に、最高に美しく輝きました。
こんなに美しい命に出会えて嬉しく思いました。
LuluはPicoをひたすら愛し、毎日Pico のことばかり考えていたようです。
Pico もこんなに思ってくれるLulu がいて幸福だったことでしょう。

きっとLuluは天国からPIcoを見守ってくれています。
Pico にとっては寂しいことですが、今は元気にしています。
たった2年間しか私達と一緒に過ごせなかったけど、
沢山の素晴らしい思い出を残してくれました。

Lulu、素晴らしいものを私達に残してくれて、本当にありがとう。
天国のお花畑でいつまでも安らかに。そして幸せに・・・。

 

 

・Chapter 3(Lulu追悼)

・Chapter 4(2002年7月から)

・Chapter 5(2003年1月から)

・Chapter 6(秘蔵写真集)
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